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「それでなんですか?」
「ああ、さっき言い忘れたが、これから先、死にたくなければ俺のいう事は絶対だ……いいな?」
レイルはリコの目を見て言う。
「は、はい……」
死ぬという一言を聞いてリコが、目を伏せたような気がレイルはしたが気のせいだろうと気にしなかった。
「……よし、なら行くぞ」
そう言ってレイルはまたリコを無視するように歩きだした。
「あの……みーちゃんの居場所わかったんですか?」
その声を聞き、ピタッとレイルが止まり顔だけをリコの方にむけ。
「……知らなかったらここにいない」
「ほ、本当ですか!!」
リコの顔が喜びでいっぱいになっている。
「……生きているという保証はないがな」
ボソッと言ったその声は、喜びでいっぱいのリコには届いていなかった。
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