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～出会い～
先ほどまでの騒ぎが嘘のように収まり、静かになっている。
「………」
レイルは、血で赤く染まった仮面を外し投げ捨てた。
「…レイル」
後ろから大鎌を投げた女性……メアが無感情な声を投げかける。レイルが振り返ると、メアのさらに後ろに男が立っている。年齢は30代前半だろうか。
「よしよし!! 今日の任務は完了だ!! お疲れさん!!」
そう言って近づいてくる男の名はサイという、彼はブラックムーンの任務請負人、ハンターを統括する幹部の１人である。
「……なんのようだ」
レイルは冷たく男を見据える。
「おお、怖い怖い……そんな目で見るなって、今日は任務の査定と、伝えないといけない情報をいくつかあっ……」
レイルは聞く耳をもたず、その場を離れようとしたが、
「おいおい!! それはないだろ!! 話ぐらい聞いてくれよ～」
間抜けな声をあげてサイは、追いかけてきた。
レイルは飽き飽きしながら立ち止まる。
「…………」
腕を組み黙ってサイを見つめる、メアは遠くから傍観を決め込んでいる。
「ふぅ……たく、素直に最初からそうしてればいいのにさ。」
レイルは聞き流した。
「まぁいい、まずはおめでとさん!! お前のランクがDからCに格上げだ!!」
パフ!!パフ!!
どこから取り出したのか手にはラッパを持っている。
「…………」
レイルは喋らずサイを見据える。
「……あはは、反応なしか」
サイはラッパをポケットにしまった。
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