~出会い~

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* 「やれやれ」 暗い路地はレイルも歩き去り、静まり返っている……ハズなのだが。 「んっ?」 ス――…ス――… 寝息が聞こえサイがそっちに目をやると、高校生ぐらいの少女が倒れている。 「生存者……ねぇ」 サイは面白そうは目を細めた。 「一応メフィストの可能性があるかな?」 時に人の体の中にメフィストは寄生している。 ハンターはそれがないよう、特別な薬を処方しているが…… 「……可能性は摘んでおくか」 サイは薄い笑みを浮かべながら右手を振りかぶる、するといつの間にか一振りの刀が右手に収まっていた。 「やれやれ面倒だな」 少女の首にサイの凶刃が…… 「……おや」 防がれた。間に入った綺麗に装飾された大剣によってだ。 「ふふふ……やっぱりいましたね」 サイは近くの暗がりに声をかける、そこに何かいた。 「……」 暗がりにいる何かがしゃべったようだが聞き取れない。 「……ふふふ、私を舐めないでもらいたいですね」 右手の刀は現れた時と同じように唐突に消えた。 「つまり《こちら》の方が?」 「……」 また暗がりにいる何かがしゃべったようだ。 「クックッ…ハハハハハ!!そうですかこの方が……フフフ」
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