序章『結末』

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「明日! 絶対に行くからね!」 次に浮かんだ光景は、どこまでも澄み渡った空の下だった。 鳶が見事な滑空を繰り返していたが少女は特に感慨を抱くことなく、そんな見慣れた島の景色よりも後ろから駆けてくる少年の嬉しそうな困り顔を見ていた。 「まいったな」 ボソッと幼馴染の声が聞こえたが少女は構わず走り抜けていった。 走り続けるしかなかった……
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