序章『結末』

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 ⇔ 時は遡り―― 2007年8月18日 少女の結末から丁度7年前…… 埼玉県越谷市 大規模な建設予定地があるその場所は、平日の昼間だというのにどこまでも雑草と砂地が広がるだけのまるで人の気配の無い場所だった。 その男達を除いて、 「やべーよー。やべーって」 「るっせー! ビビってんじゃねー、もうやっちまったもんはしょうがねーだろ!」 目の前では二人の男達が何やら言い合いをしながら作業をしている。 「で、で、でもよー……バレたら洒落になんねーって」 「だからこうして、建設予定のある場所選んだんだろうが!」 スコップを片手に土を掘り進める男達。 「だ、だからだよ! 建設途中に見つかったらどうすんのさ!?」 「見つかる訳ねーだろ! この場所は新しい都市の顔でもある湖が出来るんだぜ。昨日のうちに土の形取りは終えて、明日にはコンクリートで固めちまうんだよ!」 確かこの場所には都市機構が新たに街を造る予定らしい、その為の新しい駅も増設されたのを――今日も僕は登校中の電車に揺られながら見ていた気がする。 「じゃあ、じゃあ絶対に見つからないんだね!? この、この――」 ――あれ? なんで僕はこんなところに居るんだ? 今日は学校に行く日なんだけどな、というかついさっきまで学校に向かってたハズなのに……さっきからあの人ジロジロ僕を見るけどなんなんだろう? 僕、なんか変かな……あ、そうか……僕は、 「死体」
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