きっかけ

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とある町。 忙しそうなサラリーマンやヒマそうな若者が、いつものように普通に生活していた。 交差点を行き交う人々は、ぶつかるのをお構い無しに歩き続ける。 「あ~あ!マジ暇。楽して金貰える方法ねぇのかよー」 「はははっ!銀行強盗でもすっか?!」 「強盗かぁ。俺たちにゃ無理だな。セキュリティーとかスゲエじゃん?」 「んー、なら、カツアゲ??」 男は冗談半分で言った。 「いいかもなぁ!はははは!」 ―ドンッ。…べちゃっ。 「んあ?いってぇな!前見ろよバカが!」 「・・・」 男はぶつかった女性に向かって言った。
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