始まりの音

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総司は何も言えない深雪にいつもの笑みを向けると二人を連れて立ち去った 深雪は我に返ると急いで深紅に姿を変えて屯所に向かう ―嫌な予感がする― それだけが頭の中を回る。屯所に急ぐ途中、嫌なものが目に入る 「チッ.....」 舌打ちをして深紅が向かった先には一人の少女を囲む二人の侍 「お前ら寄ってたかって何してんだ!!」 深紅が叫ぶと一斉に視線がこちらを向く 「テメェ何者だ。弱そうな面のくせに口聞いてんじゃねぇ!!」 「俺らに勝てるわけねぇだろ」 深紅はその口調であることに気付き渋い顔をした 「(こいつら長州訛り。...厄介だな)」
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