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椿は悔しそうな顔をして懐から包みを取り出し深雪に渡す
「.....解毒は存在しない.....だがそれは...進行....を....遅くさせる...」
「兄様.....ありがとうございます......」
「兄として....出来る最期の事だ.....グッ.....ハァハァ....」
「兄様...そんな事言わないで下さい!!」
必死な深雪を宥めるように椿は優しく笑う
「ミユキ.....“I hope your happy”(お前の幸せを望むよ)」
「....!?兄様!!」
ドンッ.....
「クッ ......」
バタンッ.....
椿は自分のいっぱいいっぱいの力を込めて深雪の腹部に拳を入れ気絶させた。それを確認すると椿はそっと瞳を閉じて息を引き取った
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