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深雪が目を覚ましたのは屯所だった。
最初に飛び込んできたのは心配そうな総司の顔だった
「深雪さん、大丈夫ですか?」
その瞬間、深雪は兄の最期を思い出す。だがすぐ笑みに切り替える
「ごめんなさい。心配かけちゃって大丈夫ですから」
起きようとするが総司に止められてしまう
「今はまだ寝ていましょう?」
ね?と優しく笑う総司にどこか救われる感じがした。深雪は素直に横になる
総司は困ったように笑う
「本当、驚きましたよ。てっきり屯所に戻っていたと思っていたのに居ませんし、河川敷に少年が倒れていると報告があって」
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