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「お前、なにやってんだ?」
「んっ?ハハ…僕ワッキー!」
「誤魔化すなこの糞兄貴!」
「キモティィィィィィ!!!!!」
ワッキーの頭を引き剥がすとそこにはやはり、俺の兄貴の姿があった。
真面目にぶん殴りたくなって右ストレートで顔面殴り付けたら変な台詞を言って吹っ飛んで行きやがった。
「大丈夫か三依?」
「は、はい……まさかお兄さんが入ってるなんて驚きです……子供の夢をぶち壊された気分ですね」
キョトンと地面に座り込んでる三依にごめんなさい。
俺が子供の夢をぶち壊してしまいました。
つかなんで兄貴があんな場面で登場すんだよ…胸糞悪い。
それから、俺と三依、無気力な優里は遊園地のありとあらゆるアトラクションを楽しんだ。
時折、三依が俺の手を握ってきたり、肩車を強請ってきたりした時は真面目に嬉しかった。
もう、夕方だし…帰ろうと思ったんだが……
「このネコミミ……可愛いな」
俺がお土産コーナーで偶然発見したワッキーくんのネコミミに夢中になって帰るに帰れない。
いや、このネコミミを三依や優里に付けてもらった想像をすると、買いたい衝動刈られるんだ。
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