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「はは…はぁ、これを覚悟しろって事か…」
近くの休憩所でテーブルを三人で囲み、優里が作った弁当を堪能しようと思ったんだが、俺の弁当だけかなり斬新でおかしい。
しかも…この弁当の中身には見覚えがある。
「良かったわね~祐樹?愛娘のお弁当が食べられて、幸せよね~」
「くっ…………」
ニコニコ微笑む優里に俺は優里を睨み付けた。
そう、俺が今目にしてるのは三依が作ったと見られるお弁当……しかもその中には砲丸おにぎり(生臭い)もはいっていた
これを…俺が食べろってか?お腹さえ壊さなければ対した事無いが…いかにも不味いってオーラがただ寄せている。
そうか、だから下準備の時弁当箱が2つしか無かったんだ。これは元から俺に食べさせようと………
「パパ?」
そんな食べて下さい的な瞳で見られたら、食べざる終えない。
ふふ…でも俺は父親、三依の父親だ。
食べてやろうじゃねぇか……優里、一つ言っとくが…俺はな…………
「食べるよ。三依がせっかく作ってくれたんだ。頂きます」
俺は手を合わせ合掌し、三依が作った砲丸おにぎり(生臭い)を口に運んだ。
三依も優里も驚いた表情をしているが、俺は笑顔で三依に微笑みかけ
「美味しいな……」
優里、てめぇだけが逃げられると思うなよ。
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