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それもそのはず、この少年はいつもの様にテレビをみて、風呂に入って、ゲームをして寝ただけなのだから。
「夢…ではなさそうだな…」
鮮明な風景に唯一の希望を奪われる。
「ようこそ」
後ろからの声に振り返る。
「あんた誰ですか」
「私は、女神よ」
どこかの芸人を思い出させるような言い方だ。
「おいおい、いい歳して自分を女神呼ばわりするのはちょっとキツイですよ」
パチィィン
「えぇ!?」
いきなりビンタされた。
「調子に乗るんじゃないわよ!!」
何この無茶苦茶な女神、ていうか人を殴る女神みたことないんだが。
「いい?あんたゲームの世界に迷い込んだのよ!全く、ゲームばっかりするから…」
お前はお母さんか
「何言ってんの、ひょっとして俺が夢の中でもゲームを出来るようにと思ってファミコンを枕にして寝た結果こうなったのか?」
「死ね、懐古厨」
「…………………」
いやだこの女神
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