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「…ゆ…優斗を…傷付けて…それで…慎也と…ッく」
呼吸は荒いままで
話し続ける
俺はユナの背中を撫でながら静かに聞いていた
「…ッ…あんなにベビー服とか…用意…してくれたり…
ねぇ…慎也…どうしたらいいのか…わからないよ」
俺はもう一度強くユナを抱き締めた
「…慎也…?」
ユナは不安そうに俺を呼ぶ
「結婚しよう
優斗くんは、ユナの幸せを考えてくれたんだよ?
幸せになれって…
だから、大丈夫だから…」
「…でも…」
「俺と結婚するの嫌?」
ユナは大きく首を横に振る
「嫌じゃない…凄く嬉しいよ」
俺はユナを見つめながら微笑む
「良かった」
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