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『…私…不安なんだ…いつ死ぬか分からない状況で…このまま冬樹と付き合ってていいのかなぁ…って…』
「だったら別れちゃえば?」
『えっ…』
「だってそうでしょ?毎日毎日、冬樹クンは大学行って生活のためにバイトして、その上由紀のお見舞いだよ!?大学で会うたびに無理してるのが分かるし!…」
『…』
「…由紀はいいじゃない!ただベッドの上で寝てるだけで会えるをだから…‥私は…どんなに頑張っても…いつだって由紀の友達としてしか見てくれない…」
『凛…』
私は思ってもみなかった…凛があんなふうに思ってたなんて…‥
「…だから…不安になるんだったら冬樹クンと別れてくれない…?このまま不安でいるなら別れた方が幸せなんじゃないの?」
『…』
私は言い返すことが出来なかった…
「私が言いたいことはそれだけだから…」
凛はそう言うと病室から出ていこうとした…
『待って……待ってよ凛!』
バタンッ…‥
凛は由紀の声を無視し病室を出て行った
その時に
「……ゴメンね……由紀…」
と呟いた凛に私は気付くことが出来なかった…
『…凛…』
私はただただ呆然とするしかなかった‥
『…凛……私…いろんな人たちを苦しめてたんだね…』
由紀の頬を一筋の涙が伝っていった…
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