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1~2時間いろんな店を回り、腹が減ったからマックへ。
佐々木さんは、流行廃りのない服を何着か選んでくれた。
Vネックのタイトな黒ニットや、ジャケット、ボーダーのニットカーディガン等々。
それに、ハイカットのスニーカーを一足。
結構買ったけど、出費は少なくすんだ。
「今日はホント、ありがとうございます。いろいろ助かりました。」
「いえいえ。喜んでもらえたなら、なによりよ。それに宮部君って、背があって体つきいいじゃない?だからタイト系似合うし、いろいろ選びやすかったのよ。」
「よく畑仕事手伝ったりしてたから、筋肉ついちゃって。」
「男の子なんだし、あんまり線が細いよりいいと思うよ。ま、次からは自分でいろいろ遊んでみなよ。ファッション誌とか買って、参考にしてさ。ユニクロとかも、安くていいよ。用は組み合わせだからさ。小物1つでオシャレに見えたりするんだよ?」
「はい、頑張ってみます。」
「お金に余裕出来たらさ、うちのお店にもおいで。小物とかも揃ってるし、セールの時は教えるよ。」
「佐々木さん…。めっちゃめちゃ良い人ですね。」
「ありがと。じゃ、そろそろ帰りますか。」
マックを出て、家へ向かった。
人の多い電車で、荷物を持つのは大変だ。
やっと駅につき、改札を出た。
アパートに向かう商店街で、佐々木さんは足を止めた。
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