第一章

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ある朝、俺はとろとろと、くそ長い坂道を登っていた。 むっ少し汗が…しかし袖を捲ると少し肌寒い。はぁ暑いのも寒いのも嫌いだがこれはこれで面倒臭いものだな。 そうしてかなり憂鬱になりながら坂道を登り続けると後ろから声がした。 「おーい、キョーン」この阿呆みたいな声は谷口だな。まあ実際阿呆だが。 おう。と手を振ってやった。こんな奴にしっかり返事する俺もなかなか殊勝な奴だとおもわないか。 「キョンよお前はいつも眠そうだな」そうか?俺はそんなに眠そうか?だったら俺はクマを作っているのを見る限りお前も十分眠そうだと思うんだが…。 「そうか?まあそんなことはいいんだ、」なら話しかけるな。 「最近お前どうなんだよ?」何がだ? 「とぼけるなよ」はあ?そろそろ殴るぞ 「長門有希とは?」長門がなんだって? 「だからお前ら付きあっ」バコッ 「痛っ。お前本気で殴るなよ」本気じゃない…9割ぐらいだ。 そんなこんなしてるうちに学校に着いた。 誰が予想しただろうね?あんなことが起こっているなんて…。
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