1.出会い。

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ありえない同居が始まった。 「何歳か覚えてる?」 考えることもなく、 答えた。 「何も…覚えてない」 「何って呼んだらいいの?」 「何でも」 張り詰めた空気。 名前すら覚えてない私… ここにいても大丈夫なのかな… いつ記憶が戻ってくると はっきりと言えないのに… 「一週間だけここに 住ませてもらいます。 その後で…記憶戻らなければ 自分から警察に行きますから…」 「いいよ。別にここにいても。」 「いいえ、そんな…」 「警察には行かない方がいいよ。何も覚えてないとまた捨てられる。それが嫌。 記憶戻ったらそれでいいんだよ。」
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