グラスの蜃気楼

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「どうですか?」  ユナが答えを催促する。その右手のひんやりとした触感でさえ、オキの感情を抑えることはできそうにない。 「うーん、今度はハートの5だね。どう、当たったかな?」 「うわーっ、凄い! また当たりましたよ。これで七回連続ですよ」  ユナの左横に座っているアカネが、そのまま後ろにひっくり返るのではないかと思えるほどにびっ
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