備えられた機能

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「お前な、 いつか受け入れられるように 俺たちには忘れるって機能が備えられてんだよ!」 「すぐに受け入れられるはずないじゃん! ……立てないくらい辛い出来事は そんなに簡単に引き出しにはしまえないんだから」 「でも、今のお前は 忘れなきゃ 生きてもいけないだろ? だったら忘れろよ!」 俺は早く早く あいつのことを忘れてほしくて 一方的に 忘れろ としか言うことが出来なくて 香奈の気持ちなんて無視してた 香奈が俺の部屋に 遊びにきたのは 高2の夏休み。 これ以来二度と 香奈は俺の部屋にこなくなった。    
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