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なんやかんやで1時間経過。
同じペースで飲みつづけ、さすがのエドワードも目がとろんと潤んできた様子。
「ハボック!私の特性カクテルだ!飲め」
そんな折り、にこやかに差し出された怪しいグラス。
「あー少尉ばっかりでズルイ!大佐大佐オレも飲みたいッ」
「相手によって調合をかえるのだよ。鋼のにもあとで作ってやろう」
「へー。すげえんだな大佐」
「ほうらハボック飲みたまえ」
エドワードに誉められ機嫌を良くしたロイは、本日初、やさしい声でハボックにカクテルを差し出した。
「い、いただきます」
怪しい紫色の液体。まさか毒なんか入ってないよな…そんなことを思いながらハボックはぐいっとカクテルを飲み干したのだった。
「おー!少尉かっこいー!」
「ははは、そー」
っすか?と続くはずだったハボックの言葉が途切れる。ぐらり傾き倒れる瞬間、にやりと笑う大佐が目にはいった。
(俺はいっつもこうなのね涙)
そういう訳でハボック撃沈。後に残るはロイとエドワードだけ。
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