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「あースッキリした!あ、それ?大佐特製カクテル。キレーな色だな」
「ふっこれを作るのは中々大変なのだよ」
トイレから戻ったエドワードにカクテルを手渡すロイ。
「へぇ」
何が大変って、薬をいれたときに色が変わらないようにするのが大変なのだ。
何が入っているかなどまったく気にせず、機嫌良くにこにこと褒めるエドワード大ピンチ!
くんくんと匂いを嗅ぎ、舌でちょこっと舐める。
ちらりと覗く赤い舌。
そんな姿にロイは鼻血寸前。
(か、かわいすぎるッ)
今すぐ押し倒したい衝動を堪え、じっと待つ。
「うん、うまい!」
「そうかね?それは良かった」
「大佐、今日は優しいのな」
えへへと笑いながら頬をかいたエドワードは、ぐっとカクテルを飲み干した。
他愛もない会話をしながら5分たち、何の変化もないエドワードにじりじりと焦るロイ。
―――――も、もしや媚薬すら効かないのか鋼のは!!?
このままではあわや計画倒れ。
そうなるかと思った矢先。
「・・・・っ・・」
急にもじもじと内腿をこすり合わせ、落ち着きがなくなったエドワード。
「・・・ぁ・・・」
上気した肌に乱れる吐息がなまめかしく、ロイはごくりと唾を飲んだ。
「ど、どうしたんだね、鋼の」
悪いことをしているという罪悪感からかどもるロイ(ヘタレ)にエドワードは潤んだ目を向ける。
「・・・なんでもない・・・ッ・・トイレッ行ってく・・・うぁッ・・・」
湧き上がる熱を抑えられず勢いよく立ち上がったエドワードが、悲鳴にも似た声をあげ股間を抑えてへたり込む。
「・・・どうしたんだね?鋼の」
「・・・はぁ、は、大佐ぁ・・・なんかヘ・・・ぅッ・・・」
少しでも動くと、それが服に擦れ、身体に変化が起きる。
酔いに似た目眩が襲い、じわじわと全身が熱を帯びているようだ。
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