序章†何故か不当解雇後の斎場取材

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 この台車、お一人に対して二回使うことは判りになりましょうか?  単純な質問ですね。  一回目は『竈入れ』の時に寝棺台ごと、釜の台に入れますね。  二回目は『骨入れ』の為。路から出して(冷やして)本当の意味での『納骨室』の『骨入れ』用の台に乗せます。  まず、一回目についてお話しましょう。  実は、この件はチラ見程度でして、取材メモを元に書きます。  チラ見はタイミングや仕事上絶対無理\(゜□゜)/故だからです。  火葬時間は予約で予め斎場側も知ってますが、用意の基準は私達『接待』組が来てからでした。  私が居た会社は大体、『接待』と『霊柩車』『遺族』の時間差が予め決まっているようなものなので。  外も会館も。  外(宅葬ね)は一応、霊柩車到達時間を伝えてましたね。  結局『接待』到着で台車を構えます。  炉前の祭壇なんかは、事前に用意してますね。  つか。祭壇飾るの私らか……。  台車は路に平行において、操作棒は部屋の奥に。――寝棺 担 い で来るから寝棺が入りやすい方がいい、と。  自然になることですが(お別れ段階で操作してます向きを) 『窯入れ』時、頭が奥になるよう、寝棺を台車に置きます。 《オマケ》   お通夜は北枕はご存知ですね。  葬儀は違いますよ~。  台車は足が操作部に有りますね。  これで最後の最後のお別れもし易い、仕様になってますが。  滅多にする人居ないですね。  金持ちほどしてたと言う偏見ありますが(^_^;)  職員さんとしては早く終わらせろo(_ _*)oと、言うのが有るらしいです。  火葬場来る前に、存分に、心おきなく、お 別 れ しているはずだからです。  火葬場での顔だけ見(え)るお別れが終わると、確認を取って、寝棺を炉に入れて入口を閉めて数秒後炎が点く音がします。 (そこで私等、時計見るんですが理由は後程)  祭壇が入口の前移動、職員さんは台車を退かしつつ退散。  あとは遺族の世界(宗派によって『焼香』違うんだもん)image=267755827.jpg
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