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「……………」
吃驚して、晃輝は思わず口をポカンと開けて彼女を見詰める。
「顔真っ青だし、ふらふらしてるし…!」
彼女はグイッと晃輝の腕を掴むと、偶然空いていた椅子に無理矢理座らせた。
「ちょっと待ってて」
彼女は優しく微笑みながらそう言うと、ホームの自販機に小走りで行く。
「………………」
そんな彼女の背中を見ながら、ずっと話したくても自分から声を掛けられなかった相手と話せている今という時間が俄には信じられない。
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