独り言は独りのときに

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「私好きなんです アンティークやケーキみたいな洋風なものが」 呉服店の娘として生まれ、毎日のようにお茶やお花の稽古をさせられている千代子だが 実は彼女は大の西洋好きだった お城・アンティーク・ドレス・絵画… 言い出したらきりがないくらいに西洋のものが大好きでそれらに囲まれて暮らしたいと思っている しかし彼女の家は古くからの日本家屋、そして厳しい祖母の存在 したがって彼女のその願望が叶えられることはなかった だからこそ、このケーキ屋さんのような彼女の理想の空間にいることは幸せなのだった
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