気づいたときには始まっていた

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―ここは自然豊かな森。和やかな空気の中、勇者一行は・・・― 「・・・…ねぇ、勇者ぁ・・・…」 勇者と呼ばれた金髪の青年―アリト―は魔王の手先、魔物との戦闘中だった。 しかしー圧倒的に弱かった。勇者が。 「あんた…本当に勇者なの!?」 蒼い髪の少女―デト・ターナス―はそう叫んだ。 「うん。そうだけど…」 「けど!?」 「ちょっと助けてくれる?」 へらりと情けない表情を浮かべた。 「こんの…!!」 デトは魔力をため、叫びと共に解放する。 「ヘタレ勇者ぁぁぁぁ!!」 鳥が数羽飛び立った…
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