行進

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街の外れを三匹の黒い猫が歩いて行く。 皆静かに歩いていた。 それを見かけた心ない人間の年寄りが猫に呪いをかけた。 「黒猫は不幸を呼ぶんだ」 真ん中を歩いていた猫に呪いは当たった。 猫の体は倒れ、真っ赤に染まった。 猫は死ぬ間際に言った。 「俺は魂になっても行進を止めないぞ」
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