紅と光牙と川元しずか

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先生に手当てをしてもらった私は、早速帰ろうと下駄箱に向かっていた。 …………。 「なに?ストーカー?」 後ろから後をつけるように歩いてくる光牙。 ぶっちゃけ怪しい。 下駄箱を覗く。 靴は朝と変わらず、きちんと置いてあった。 ふぅ、と安堵の息をもらす。 「…い」 「ん?」 光牙が何か言おうとしている。 私はそれに、耳を傾けた。 「…一緒に帰ろうぜ」 …帰るも何も、アンタの家は通り道なの。 アンタの家までは、確実に一緒なの。
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