紅と光牙と川元しずか

9/13
前へ
/70ページ
次へ
何なんだろう、コイツは。 いつの間にか…光牙と一緒に登校するのが…当たり前になってた…。 不思議に感じながらも、私は嫌だとは思わなかった。 一時間目、社会。 私は社会は好きじゃない。昔のことはどうでもいい。地形だって、どうでもいい。 だからいつも通り、ぼけっと外を眺めていた。 その時… カサッ …手紙、だ。 広げると、そこにはくねくねした汚い字が綴られていた。 『今日お昼ご一緒しない? byしずか』 …無茶苦茶怪しい。ていうかキモイよ。 大体何この字は? 達筆だと思ってんの? 私の返事は勿論、 『やだ』 何が嬉しくてアンタと食事しなきゃなんないの。 その後、川元しずかの席から、歯ぎしりが聞こえてきた。 …何を企んでたんだか…。
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

271人が本棚に入れています
本棚に追加