紅と光牙と川元しずか

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そしていつものように私は屋上に行った。 「おう!今日は何くれるんだ?」 …いたよ。しかも『何くれるんだ?』って… もらうつもりかよ! あつかましい。あつかましいよ。 「え、もらうの?」 嫌そうな顔をしたら、 「あ、いや…あの唐揚げ、うまかったから…」 しどろもどろに視線を泳がす光牙。 …。 「しょうがないなぁ。じゃあ…」 ここまで言いかけた時、ある人物が勢いよく、屋上に駆け込んだ。 「はぁっ、はぁっ…。見つけた、わ…。宇津木サン…」
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