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「…お昼、ご一緒しましょ…」
……。
しつこっ!しつこいよ!川元しずかサン。
ヤダって言ってんのに。
…仕方ない…。
「…わかったよ。どこで食べんの?ここ?」
「う、裏庭、ですわ」
…ですわ?似合わないよ。
あーそうか、光牙がいるからか。ぶってるんだね。
「ん。あ、私弁当忘れたから購買寄ってから行く」
…コイツなんかと…私の作った弁当食べてたまるか。
「わかりましたわ。じゃ、先に行ってます。ではごきげんよう、嶋岡君」
…なぁにが『ごきげんよう』だっつの。
似合わないって。
ウインクまでしちゃって…気持ちワル!
「お前…コレ」
光牙がポカンとした表情で私の弁当を指差した。
「…あげるよ。昨日と同じく洗って明日返してね」
そう言って屋上を出て私は、購買でパンを買い、裏庭に向かった。
はぁ…気が乗らない…。
すごく怪しい。
それに…何か嫌な予感がする…。
この嫌な予感が的中することを私が知るのは、数分後のことだった…。
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