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私はひっぱたかれた頬に手を添えた。
「何よ!!かわいくないくせに!!」
確かに、かわいくないけど。そういう自分はどうなんだよ…。
「嶋岡君には私が似合うの!」
…うわぁ…。自分で言ってるよ…。
痛いな…。
「何よ、その目…」
何もしないし。何言ってんだか…。
「何か言いなさいよ」
…アンタに言うことなんてないんだけど。
私は何も言わない。
「アンタなんか、死ねばいいのにっ!!」
「!!」
その瞬間、私は頭に強い衝撃を受けた。
「…痛い…」
それだけいうと、衝撃のあった箇所に手をやった。
「ふん、いい気味だわ。ほら…血が出てる」
下を見れば、地面に落ちたばかりでいまだ転がる石。
あぁ、石を投げられたんだ…。頭にあった手を見れば、赤く染まっていた。
川元しずかは満足そうに私を見ると、高笑いしながら、行ってしまった。
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