【第1章】終わりの27 始まりの16<2>

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「お前……このビルに住んでるのか?」 俺は指がこのビルの上の階を指していると思った。 「違います!……“天界”からですよ!」 ザァァァァ……!! 外の木の枝が大きな風になびいた音がした。 しかしこの空間は一瞬時間が止まったような感じがした。 「……は?」 「ですから……私はまだ見習いなんですけど、“天使”なんです!!」 ここだ。 ここで俺は帰れば良かったんだ。 ……ここで。
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