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「桜花ちゃんは僕と付き合うのは嫌?」
困惑気味に言う桜花に篠崎はあっけらかんと聞いた
「嫌ってわけじゃ…無いんだけど…」
戸惑いながら桜花は篠崎に言う
「それとも僕と付き合えない理由が他に何かあるの?」
篠崎は桜花に真顔で尋ねる
…理由って…あるじゃん…大有りだってば、馬鹿王子を好きな女子達が恐いからだって本人に言えたらなぁ…
「な…無いです」
篠崎に言えるはずもなく冷や汗気味に桜花は答える
「くすっ、改めてよろしくね桜花ちゃん」
チュッ
笑顔で篠崎はそう言うと軽く桜花の頬にキスをする
「……………」
何が起こったのか状況を飲み込めず桜花はしばし固まり呆然とした
「…○×○◎□△□×□」
状況が飲み込めたのか見る見る内に桜花は驚きの表情をすると次第に顔が赤くなり赤面し、湯気が湧き出るほどになった
「なっなっ何をどつでんするも!!」
赤面しながらビックリしてる桜花は舌が回らず言葉が変
「くすっ、何を突然するの!って言いたいの?」
リアクションの面白い桜花に笑みを浮かべながら篠崎は問いかける
コクンコクン
赤面しながら桜花は篠崎の言葉に頷きまくる
「もしかしてキスされるのは初めてだった?」
篠崎は笑みを浮かべながら桜花に尋ねる
「…!!」
ますます赤面し桜花は固まった
当たり前じゃん…今まであたしは誰とも付き合ったこと無いんだから…つぅーか、馬鹿王子って手が早い!?…しかもここは教室で皆が見てるのに!?…
そう思いながら桜花は固まっている
がばっ
「!?」
ぎゅう
突然篠崎に抱き締められ桜花は目が点
「可愛いね、桜花ちゃん」
抱き締めながら笑顔で篠崎は桜花に言う
「……………」
言葉を失いキスされたのが初めてならば抱き締められたのも初めてな桜花はドキドキが止まらない
「と言うわけで桜花ちゃんは僕の彼女だからよろしくねみんな!」
篠崎は桜花を自分の彼女だとクラスメイトに紹介する
ザワザワ、ガヤガヤ
クラスメイト達は篠崎の言葉に騒つく
「悔しいですけれど…健翔様が選んだ相手ですもの…応援いたしますわ」
そして一人の女子生徒が一歩前に出ると一言言う
パチパチパチパチ
するとたちまちクラスメイト達は拍手喝采で祝福を受けめでたくカップルと認められたのだ
今しゃ喋ったのはどうやら篠崎君を取り巻く女子生徒達のリーダーらしく皆賛成らしい…
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