王子な彼氏ならあたしは姫!?

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…従兄弟だったのか…それなら名前で呼び合うのは納得かも… でも以後ってどうゆう意味だろう…? 少し首を傾げ不思議に桜花は思った 「おはようございます」 「おはようございます」 列に並ぶ女子生徒達が剣翔に挨拶をする 「おはよう」 そんな彼女達に剣翔は笑顔で挨拶をしている その中央を先頭は皐月が歩きその後を剣翔と桜花が歩く 昨日の朝は普通だったのにまさかあたしがこんな風に歩くことになるなんて… 剣翔君がいつもこんな風に歩いてたのは見てたけど…ドハデだな位にしか思ってなかったし… そう思いなから桜花は歩いてる そして3人は学園の校舎の中へと入った それぞれ上履きに履き替え教室に向かうために階段を上り始めた ザワザワ 下から声が聞こえ、あたし達が入るのを確認すると列に並んでいた女子生徒達は後から入って来るようだ …なんかあたしまで偉くなった感じ… 桜花は少し心の中で誇らしげににやけながら思う ガクッ 「!?」 そんなことを考えながら上がっていたら桜花は階段を一段踏み外した 「!!」 並んで歩いていた皐月は桜花が踏み外したことに気付きとっさに振り返るがどうすることも出来ない 落ちると悟った桜花はその瞬間目を瞑る ガシッ ガツンッ ドササササ ドサーンッ 「つぅ…」 「大丈夫、桜花ちゃん」 剣翔の声が間近で聞こえ桜花はそっと目を開ける 「…剣翔…君…」 ぽつりと呟き桜花が上を見上げると剣翔が後ろにいた 剣翔は右手で階段の手摺りを掴み落ちそうになった桜花を抱き止める形で支えている 「つぅ…」 落ちそうになった恐怖と剣翔に助けてもらいホッとした桜花は涙が溢れてくる 何で涙が出て来るんだろう…あたしは落ちると思った…怖くて目を瞑って…だけど…剣翔君の声がして、目を開いたらあたしを助けてくれていた… 「怖かったんだね…もう大丈夫だよ桜花ちゃん」 剣翔は手摺りを放し優しく言うとそっと桜花を抱きしめた 「大丈夫ですか!剣翔様!桜花様!」 皐月は慌て2人に声をかける 「僕達は平気だよ、皐月ちゃん」 剣翔は自分達を心配する皐月に答えた
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