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「浅宮さんが平気なんだったらいいんだ、…ただ、ちょっと元気なさそうにしていたから気になって…」
篠崎は困惑しながら、少し戸惑い気味に桜花に言った。
「心配してくれてありがとう篠崎君。でも私なら大丈夫だよ。」
笑顔で桜花は篠崎に言う。
話は済んだし、篠崎君も自分の席に戻るはずだよ…恐い女子の視線はきっと変わる。
桜花はそう思いながら、笑顔で篠崎を見ている。
「…前からずっと聞きたいことがあるだけれど…いいかな?」
篠崎は少し俯き気味に静、かに桜花に問いかけた。
「えっ!」
篠崎の言葉にビックリして桜花は言う。
あたしに聞きたいことって何…あの篠崎君が!?…
桜花は心の中で、目を見開き、冷や汗を流しながら困惑している。
「浅宮さんは誰か好きな人がいたりとか、付き合っている人はいるの?」
篠崎は真っ直ぐに、桜花を見て真剣に問い掛けた。
…篠崎君があたしにすっ好きな人がいるのかだなんて…なっなっ何で…!!
そう思いながら、桜花は赤面して篠崎から視線を反らす。
「わっ私にはいませんっ…」
俯き桜花は少、し赤面しながら篠崎に答える。
「そう…良かった。」
桜花の言葉に、篠崎は安心したように呟く。
…えっ…良かった…?!
桜花は心の中でそう思いつつ顔を上げた。
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