あれから二年後

3/4
前へ
/22ページ
次へ
ん・・・・・? 何だ、あいつら・・・・・。 校門を通り過ぎようとすると、目の前に二人の男子生徒が・・・・・ 構わず突き進んで行くと、肩を掴んで止められた。 「おい、テメェが九條か? 「顔を良く見せろよ。入学当初から学年首席の僕ちゃん?」 『俺に・・・触るな・・・・・。』 ・・・・・メキッ・・・・ぐぁっ!! 静かに言葉を発したと同時に、鈍い音と男の呻き声。 周りの誰もが凍り付いたようにこちらを見る。 変な向きに曲がった手首を押さえてうずくまる男と、その光景に呆然とするもう一人の男子生徒・・・・・。 周りから聞こえる会話 「ほら、あの人が例の・・・。」 「いくらなんでも酷くないか?」 「校内最優秀だからってさ・・・・・ね。」 ・・・ザワザワ・・・・・ 俺は完全に無視して、何事もなかったかのように歩き校舎へ辿り着いた。 どうせ、いつもの事だ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加