悲劇

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「はははっ、ごめんごめん♪ついつい力が入ってたみたいだね・・・・・?」 よほど俺の反応が気に入ったのか、声を弾ませて笑うと足を退けた。 『ガハッ!!ゲホゲホッ・・・!』 やっと自由になり起き上がって噎せる俺に、直哉は目線を合わせて静かに尋ねてきた。 「ねぇ、魁?前にさ、僕等は何があってもずっと親友だって・・・・・約束したよね?」 返事をしたくても、まだ上手く呼吸が出来ない俺を悟って言葉を続ける。 「苦しい思いをさせてごめん・・・。こうでもしないと魁、大人しく聞いてくれないだろうからさ?」 『・・・どういッ・・う・・・だ・・・・・』 呼吸を落ち着かせながら静かに聞き返す。 「僕の復讐に手を貸して?昔から魁は喧嘩強かったし、頭も良かった。イジメられてた僕を何度も助けてくれたよね?だから今回も助けてよ。」 復讐・・・・・? 誰に?イジメられた奴等にか? あれはもう終ったはず。 何故今更・・・・・ 「昔の復讐とか考えてるなら、違うよ?あの時のは魁がしっかり灸を据えてくれたからね。」 『だったら・・・・・何故・・・』
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