5人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
俺は小さな王子様を抱き上げソファに寝かせる
詩人は王子の歌声に惹かれる
目を覚ましたら彼の膝で寝ていた楽器の調整をする彼が視線を向けて来る
[殿下お目覚めのようですね]
頭をさらりとなでてくる詩人
[やめてよ…殿下なんて…]
まだ暗い外の月に目をやりながら起き上がる詩人は、楽器を置き僕を引き寄せた
[わっ]
驚く王子
[悪かったよ…灯牙]
[意地悪…しょうがないけど…ね…あのさ…スバル…また来ていい?]
詩人は王子を抱く
詩人の星は瞬いた
[当たり前だろ…ただし見つからないようにな]
俺は王子を引き寄せ額にキスを落とす
赤らむ王子様
俺はきっとお前に惹かれてる
詩人は王子を愛す
ここは宮殿住み込みの詩人は王子と密会を繰り返す意地悪な月と泣き虫な灯火と…
そして…
ちょっとの歌声と絆
最初のコメントを投稿しよう!