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そもそも何故私が此処にいるのか?、それは簡単な疑問だ。
作戦会議……私達がこれからやろうとしている紅神楽(コウシンラク)の大らかな説明を兼ねた会議
“紅神楽”これは淦から聞いた神の娯楽ゲーム
内容は至って簡単
神様率いる“神側の駒”と八雲 紫という人物率いる
“賢者側の駒”とで殺し合いをさせるというもの。
私だってこんな事やりたくてやってるわけじゃない
やらされているんだ。
――やらなければ大切なものを失う
記憶を失っている私には大切なものがなんのかわからないし、もしかしたら無いのかもしれない。
だが、自分の知らない大切なものが失われるのは嫌だ
「では始めましょうか」
どれくらい経ったのだろうか?。
辺りが完全に暗くなった頃真っ黒なスーツを着込み、執事を思わせる風格を持ち合わせた“桜乃 洫兎・サクラノキョクト”に視線が集まる。
洫兎は私達全員がこちらを向いたのを確認した後、
以前私の頭に聞こえた丁重な口ぶりで話し出した。
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