神の暇潰し

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「とはいっても余りやる事はありませんが……」 ははは、と苦笑いを浮かべ洫兎は話しを続ける。 「ん~……では担当の確認でもしましょう。 私、桜乃洫兎は“永遠亭” 射影丸 淦は“西行寺幽々子” 桐上 紅乃は“博霊神社” 赤十字 婪崋は“レミリア・スカーレット” 風見 蘭華は“人里” 以上ですね」 担当とは襲う場所の事だ 神側の駒は担当された場所を襲い、賢者側の駒はそれを守る。 それを聞いた時、私は思ったよ。 ――くだらないゲームだ、とね 更に洫兎は思いだしたように口を開いた。 「そうでした。 賢者側の駒は神無月 凛奈、十六夜 恐夜、八女 刹姫、蓬業 朸鴉、罹廻 愁音の五人です」 私は驚愕した。 罹廻 愁音……私が此処に来る前 一緒にいた少年だ 愁音も此処に来ていてしかも賢者側の駒 私はもう一度強く思った――。 「くだらない……ゲームだ」 気付けばここにいるのは私と、 「本当、つまらないゲームよ 神様も朽ちたわ」 “赤十字 婪崋・セキジュウジ ランカ”だけだった。
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