入籍…人生の分岐点

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J『あぁ?てめえなめてんのか?言い訳はいいから30万もってこいよ!!拉致んぞ?ガキャ~!!』 前回.ステッカーの件があったからあれに比べれば全然恐くなかった。 狂(出た。出た。それはいいけど煙草の灰落ちてますよ…) 見た目通り.あまり頭の回転がよくないチンピラなJ… 狂『…できません。元金の3万円は香さんにすぐに返しますが。』 少し沈黙…すると… J『俺に喧嘩売ってんのか?俺に喧嘩売るって事はT一家に売ってんのも一緒だからな?わかってんのか?』 狂(!!!) アホなJからこんな言葉が出てくるなんて思っていなかった。きっと上の人間から常日頃そう教えられていたのだろう。 言葉に詰まったらそう言えと… 流石にこの言葉には黙るしかなかった。 今なら仮に自分がカタギだったとしても.なんとでも返せるが当時はかなり悔しかったが返す言葉が無かった… 勝ち誇ったようなJ… 狂(コイツと同じ土俵だったら絶対に…絶対に負けねぇのに!!) 悔しかった。 狂『わかりました。30用意します。少しだけ待ってください。』 Jとの話がまとまり.後日連絡と言うことでJのボロ32から降りて帰った。 帰りの車の中で…心に決めた。 (誰にも負けたくねぇ。男らしい男になろう。立派なヤクザになってやる!!)
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