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事務所を出て愛車に乗り込み直ぐMへ電話を入れた。
昔から人一倍優しかったM…夜中だったが起きて狂からの報告の電話を待っていたのだ。
狂『話つけてきたぞ!!』
M『大丈夫だったのか?』
狂『あぁ…なんとなか。』
あえて金の話はしなかった。話せばみんなから集金してくると思ったからだ。
Mには少し嘘をついて金は払わずに話をつけて来たという事を伝えた。
別に正義のヒーロー気取りしてた訳じゃないが.みんなにこれ以上迷惑はかけらんない…純粋にそう思った。
何年かしてから他のVIPチームの先輩に街中で偶然会った時に礼を言われた。兄はちゃんと約束を守ってくれてたのだ。『年末年始以外は何もなし。』
多分.兄かSが当時の状況を誰かに話たのだろう。先輩に礼を言われた事も嬉しかったが.兄が約束を守ってくれてたことが何よりも嬉しかった。
…Mと電話をしながら静まり返った街中にV8サウンドを響かせながら.Y美の待つアパートへ帰宅。Y美には全てを包み隠さずはなした。
この時のY美の『お疲れ様。頑張ったね』…このたった一言にどれだけ救われたんだろう。
気付けば.いつの間にか寝ていた。
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