憧れは氷の女帝

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久しぶりに美咲と一緒に下校する。 中学校三年生の終わり以来かもしれない。 俺は美咲と出来るだけ話そうと思っていたが、話題も思いつかずお互い無言のまま家に到着した。 「…………今日はありがとう。……また明日」 「ああ、また明日な」 お礼を言うのが照れくさかったのか美咲の頬が少し朱に染まっている。 そんな幼馴染みを横目に自宅へ入った。 やっぱり、美咲は可愛いよな…… なんだかんだで俺は美咲に小さい頃に一目惚れした。 勿論、今も好きだが。 でも、ありえないくらい敵が多すぎることが判明した。 ただでさえモテるのに、あのファンクラブが敵とは劣勢というかもう負けは確定している。 まぁ、考えるだけ無駄か。 俺はネガティブ思考を飛ばして明日の学校に備えることにした。
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