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衛土のクラスは手作りクッキーなどの焼き菓子を中心としたお菓子を売る。
衛土の指導のもと、クラスメイトが一丸となって生地をこねたり伸ばしたりしながら、教室中を甘い匂いが立ち込める。
エイト「…あとでみゃーに持っていこうっと」
嬉しそうにしながら、猫の形に型取られたクッキーをオーブンに入れる。
「衛土様のクッキー超可愛い! 味見させて下さい!」
一人が声を掛けると、あちこちからこぞって声が掛かる。
エイト「…ダメ」
一言で一網打尽する。
「衛土様は手強いわ」
「でも一緒に作れるだけでラッキーじゃない」
「そうだよね。エプロン姿も撮っちゃった」
生徒会メンバーには馴染みのエプロン姿も、他の生徒には新鮮なようだ。
亮のクラスはお化け屋敷で、他のクラスや部活でも何組かと被っての出し物の為、客引きに余念を許せないようだ。
「やっぱ亮が客引きにドラキュラの恰好して、学校中回るしかないって」
「そうだよな。やっぱ亮じゃないと客ゲット出来ないぜ」
亮のクラスメイトが持ち上げる。
アキラ「ていよく面倒事を押し付けようって魂胆丸見え~」
亮はベーッと舌を出し、教室から逃げた。
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