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亮の一喝で、真鈴も抵抗するのを諦めた。
真鈴が大人しくなったのを見て、亮は満足そうに微笑む。
アキラ「しっかり掴まっててね」
マリン「分かりましたから、早く私を解放して下さい!」
真鈴は亮の首に腕を回し、亮に身を委ねた。
アキラ「他の生徒に顔見られたくないなら、俺の肩に顔を埋めときなよ」
真鈴は亮の言う通りに、他の生徒に顔を見られないよう、亮の肩に顔を埋める。
温かい……。
男の人の肩ってこんなに逞しくて広いのね……。
真鈴は不本意ながらも、亮の温もりと逞しさに心地好さを感じた。
やっとの事で、真鈴の教室まで辿り着くと、クラスメイトもどうにか撒いたようだ。
マリン「着いたのなら、早く降ろして下さい!」
真鈴は飛び降りるように、亮の腕から解き放たれた。
アキラ「真鈴ちゃんの机、どれ? コンタクト取るよ」
マリン「あとは一人でも何とか出来ますから、もうほっといて下さい! 誰のせいでこんな目に遭ったと思ってるのですか!」
不覚にも心地好いと感じた想いを隠すように、真鈴は冷たく言い放つ。
アキラ「俺だよ。だからちゃんと責任取らせて」
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