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そのまま街に出ると、俺は行きつけのバーへと入っていく。
そして、カウンター席に座るとビールを頼む。
「今日もお仕事帰りですか?」
カウンターの向こうからマスターが問いかける。
「まあ。」
「大変ですね。」
そう言うと俺の目の前にビールを置く。
彼はけして俺の仕事のことを知っているわけじゃない。
でも、ここに来るたびにいつもこう言ってくる。
「マスターは人が死ぬのってどう思う?」
俺はビールを一口飲むとそう問いかける。
「死、ですか?…悲しいことだと思いますけど。」
「普通はそうだよな…。」
でも、俺たちの世界は違う。
俺達は人を殺すことで金をもらっている。
つまり、人が死んで喜びを感じているのだ。
「どうしてそんなこと聞くんですか?」
「いや…ちょっと。」
そう言うと俺は言葉を濁すようにビールを飲む。
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