プロローグ

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小澤の墓の前で手を合わせ俺は、 後悔ばかりを繰り返す。 返事なんて永遠に返ってくるはずないのに…。 そして、俺にはいまだに見ることができないものがあった。 小澤自身の日記だ。 あいつは俺がアメリカに行ってからずっと書いていた。 五年分の日記。 読むべきだろうか…。 あいつが生きてきた五年。 ちゃんと見ないと前に進めない… わかっているけど…これを見たら今が確実に現実になる… 『大原くんですか?』 俺を呼ぶ声がして振り返った。 …
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