†永遠の世界†

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「フッ、まだそんな虚言を吐くか。まー戦う気になったことは褒めてやるよ」 レイピヤの切っ先を自分に突きつける女性を見て、賞賛の言葉を一言言い放つと、青年の右手首に填めている何の装飾もない白と黒に横一線に色の分かれたバングル(腕輪)が、白銀と漆黒の波動を放ちながら刃が純白、背が漆黒の一本の刀へとその姿を変えていく。 「さぁー始めるとしようか!!!お前達人間が勝つか!俺達魔族が勝つか!アンタが手に入れた『真理』か!俺が持つ『森羅万象』のどちらが勝つかの戦いを!」 青年はそう叫ぶと女性に向かってその刀を構える。女性もそれに合わせレイピアの刃先を青年に向けるような形で構えていた。 「「この戦い」」 両者は自身の武器を構えながら…… 「「勝つのは」」 ただ目の前に居る『血の繋がった』敵に向かって走り出し…… 「俺だ!」 「私です!」 双方の刃は『悲しみ』と『願い』を乗せてぶつかりあう。
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