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「っと、言うわけでこの『ルエンディウス魔法学園』は500年前の聖戦で英雄と言われた『アーサー王』が自ら建てた学園として…」
雲ひとつない快晴の空、真夏まであと僅かという季節。『魔法界セルティア』の五つに分かれた大国の一つ、『アクスリア王国』の国内、世界屈指の魔法学園である『ルエンディウス魔法学園』の高等部の一角、ドアの表の表札に1-Aと書かれた階段状にできた教室は今、世界史の授業の真っ最中である。だが、真夏の近づいているこの季節の為か、生徒達は『極一部』を除き、”暑い”と、うな垂れる者が居る中、世界史の男性担当教員はそれをお構いなしにと黒板に文字を書いていく。
そんな中、教室の窓側最後尾、学生にしてみれば最高の場所であるそこで、その教室の暑さももろともせずに腕を組み、枕代わりにして寝ている、淡く儚い雪のように白い髪の色をした一人の少年がいた。
「それじゃあこの『聖戦』について誰か……」
一通り黒板を書き終えた男性教員は、まだ黒板の文字をノートに写す生徒達をそう言いながら見渡していた。
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