†異端の少年†

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「先生、『オルディアス』だけでは、私が当たっているのか、兄様が当たっているのかが分からないんですが?」 手を挙げた少女は男性教員にそう伝えると、男性教員は“そうだったな”と言い再び周りを見渡した。 「じゃあグレン、お前が答えてくれ」 男性教員は『妹』のほうではなく、教室の窓側最後尾で窓から来る心地よい温風にその白髪の髪を揺らしながら寝ている『兄』のグレンにその回答を求めた。 「グレン?」 しかし男性教員は自分がグレンの名前を呼んでも、グレンが何の反応も示さないことを不審に思ったのか男性教員は、再度グレンの名前を呼ぶ。
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